| 要  望  書 
 
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            | 埼玉県知事 川 口 市 長
 |  | 土屋 義彦 岡村 幸四郎
 |  | 埼玉県教育長 川 口 教 育 長
 |  | 桐川 卓雄 相上 興信
 |  | 様 | 
          
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            | 埼玉県内に公立中学校夜間学級を設立する運動をはじめたのは、1985年9月16日でした。その第1校目を川口市内にとの思いから「川口自主夜間中学」を開設したのが、同じ年の12月6日でした。 自主夜間中学では、義務教育未修了者や形式卒業生・障害者・不登校の生徒、さらには、東南アジアや中南米を始めとする諸外国から日本にきている外国人といった様々な人々が学んできました。
 この13年の間も、毎年20人前後の人たちが県内各地から都内の夜間中学まで片道40分も1時間もかけて通っている実態が続いてきました。その中には、自主夜間中学から荒川区立第九中学校を始めとする都内の夜間中学に「転校」していった生徒たちも含まれています。
 私たちはこれまで、県と川口の教育局と再三にわたる行政交渉を行い、県内の1万人近い義務教育未修了者の存在と、都内の夜間中学まで通っている実態を示しながら、公立夜間中学の設置は急務であることを訴えてきました。しかしながら、県は「中学校の設置主体は市町村の権限であるので、県が指導することはできない」と主張し、川口市は、「夜間中学を必要とする人は県内全域の市町村に在住しているのであるから、広域行政として家が指導的役割を果たすべきだ」との姿勢に固執するだけで、設立に向けた前向きな施設を示めそうとはしていません。新しく就任された教育長も、県・川口市共々、私たちとの話し合いには未だに応じてもらえていないありさまてせす。
 1996年7月から始めた「夜間中学入学希望者」を募る運動を、さらに押し進める意味で、今年から「夜間中学ホットライン」を開設するようになりました。6月に行った時には未修了の2人の女性から電話をいただき、10月の時には北足立郡に住む66歳の未修了の男性が名のり出て下さいました。
 設立運動の中で、国際識字年がスタートした1991年から始めた公立中学校夜間学級の設立を求める『1万人署名』も、8月には3万人に達しました。21,050人につきましては、1993年11月に提出していますので、追加署名として提出します。
 仕事や家庭の事情、地理、年齢、体の健康といった理由などで東京までは通いきれないけれども、埼玉県内にあればぜひ通いたいという方が居られることが、2回の「ホットライン」の取り組みだけでも明らかです。名のり出られたこの人たちは元より「夜間中学校で学びたい」と願い続けている人々の思いと、署名に協力してくださった3万人の思いをぜひ受け止めてください。そして、公立夜間中学設立に向けた行政施策に、誠意を持って取り組んで戴きますよう、この13周年集会参加者の相違においてお願い致します。
 つきましては、この要望書を前向きに検討して戴き、3月20日までに文書で解凍してくださいますよう宜しくお願いします。
 
 
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                    | 1998年10月25日 (提出日:1999年2月3日)
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            | 埼玉に夜間中学を作る会 13周年記念集会参加者一同
 
 
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            | *埼玉に夜間中学を作る会  代表 野川 義秋 *連絡先:〒  浦和市上木崎6-22-5  藤掛紳一 方
 
 
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